秋は、豊かな実りの喜びや澄み切った空の高さ、そして物寂しさや過ぎゆく時を慈しむ気持ちを表現する季語が揃っています。
秋の代表的な季語を100個選びました。
1. 秋の暦と時候
秋:立秋から立冬の前日までの季節初秋:立秋を過ぎた頃の秋の始まり
立秋:暦の上で秋が始まる日
残暑:立秋後に続く不快な暑さ
新涼:肌で感じる涼しさ
処暑:暑さが一段落する頃
秋分:昼夜の長さがほぼ等しくなる日
秋社:収穫への感謝を捧げる節日
寒露:露が寒さで霜になる頃
霜降:霜が初めて降りる時期
秋めく:秋らしさを帯び始める様子
白露:露が凝って白くなる頃
身に入む:冷気や感傷が深くしみる感覚
秋深し:紅葉と冷気と寂しさの増加
冬近し:冬の到来を感じる秋の終わり
夜長:夜が長く感じられる季節
2. 秋の情景と気象
秋澄む:大気が澄み渡る状態秋気:秋らしい清々しさ
爽やか:澄んだ空気と明瞭な景色
秋高し:高く澄んだ秋空
秋麗:太陽がまぶしい秋晴れ
鰯雲:鰯の群れに似た雲片
秋の空:澄み渡った青空
釣瓶落し:急速に沈む秋の夕日
秋色:秋の景色や風の色
秋晴:澄み渡る高く広がる秋空
秋の声:秋に響く自然の音や気配
露:冷えた地表や物の表面にできる水滴
露寒:冷えた露による寒々しさ
山粧ふ:紅葉で彩られた秋の山
花野:草花が咲き乱れる秋の野原
稲妻:光だけの雷と稲の実りの象徴
稲架:稲を掛けて乾燥させる木組み
新米:その年に収穫された米
秋の田:稲穂が実った豊穣の田
3. 秋の植物と自然の恵み
木の芽:春に芽吹く木々の芽萩:秋を象徴するマメ科の落葉低木
芒:獣の尾のような花穂を持つ大型多年草
桔梗:鐘形の青紫色の花を咲かせる多年草
葛の花:紫赤色の蝶形花を咲かせる葛の穂
撫子:淡紅色の花を咲かせる多年草
女郎花:黄色い小花を散房状に咲かせる多年草
藤袴:芳香を放つ淡紅紫色の多年草
秋の七草:秋を代表する七種の草花
菊:延命長寿の象徴とされるキク科の多年草
木犀:香る橙色の小花
紅葉:赤く色づく秋の木の葉
紅葉狩:紅葉の名所を訪ねる行楽
蔦:吸盤で張りつき紅葉する蔓性植物
団栗:椀形のはかまを持つ硬い実
柿:甘柿と渋柿の代表果実
栗:毬に包まれた食用の実
梨:果汁豊富な秋の果実
葡萄:房状に垂れる蔓性果実
茸:食用となる大型菌類の総称
曼殊沙華:彼岸に咲く赤い炎のような多年草
末枯:先端から色づき枯れゆく草木
4. 秋の生き物たち
鹿:鹿。晩秋は交尾期。馬肥ゆ:秋に太る馬
猪:猪。晩秋になると人里に下りてくる
蛇穴に入る:冬眠のため穴に入る蛇
鷹渡る:渡来・渡去する鷹
渡り鳥:秋に飛来する鳥
雁:隊列で飛来する水鳥
燕帰る:南へ戻る燕
蟋蟀:コオロギ科の昆虫
鈴虫:スズムシ科の昆虫
虫:秋に鳴く虫の総称
蜻蛉:秋に飛ぶ肉食昆虫
蜩:夕暮れにカナカナと鳴く蝉
秋刀魚:秋に南下する庶民魚
鮭:川を遡る産卵期の鮭
鰯:秋に大漁となる鰯
鯊:秋に肥えるハゼ
5. 人々の暮らし・行事
月見:十五夜と十三夜の月を眺める行事名月:一年で最も美しいとされる満月
待宵:名月前夜の小望月
十六夜:満月の翌日の月
後の月:旧暦九月十三日の月
盆の月:盂蘭盆の夜の月
月:澄んで美しい秋の月
星月夜:星が美しく輝く夜空
天の川:帯状に白くかかる星の集まり
流星:夜空を速く通過する光
虫売:秋に鳴く虫を売る商い
芋煮会:川原で芋などを煮込む秋の行楽
茸狩:山で食用の茸を採集する行楽
稲刈:実った稲を刈り取る作業
案山子:鳥獣を防ぐ田畑の人形
運動会:秋に行われるスポーツ大会
夜学:秋の夜間に開かれる学校
秋袷:秋に着る裏地付きの着物
秋の灯:秋の夜に灯る家々の灯火
灯火親しむ:灯火の下で楽しむ読書や団欒
野分:草を吹き分ける秋の暴風
秋祭:収穫への感謝を捧げる秋の祭礼
三月尽:春が尽きる感慨。
暮の春:春の終わりの時期
残花:春の終わりに残る桜
牡丹雪:牡丹の花のように大きな雪。