春の季語には、新しい生命の息吹や暖かさ、そして別れと出会いの情緒を表現する言葉が豊かに揃っています。
春の代表的な季語を100個選びました。
1. 春の暦
立春:暦の上で春が始まる日春浅し:春の気配が漂う寒さの残る時期
冴返る:再び寒さが戻る春の時期
花冷:桜の時期の冷え込み
春めく:春らしさが感じられる気配
雨水:雪が雨に変わる季節の変わり目
啓蟄:冬眠から目覚める虫の活動期
春分:昼夜が等しくなる春の節目
清明:万物が生き生きとする季節
春深し:春の終盤の時期
八十八夜:立春から八十八日目
2. 春の情景と気象
春の日:明るく穏やかな春の一日日永:昼の時間が長くなる時期
朧:春の霞んだ景色
霞:春に遠景がぼやける現象
陽炎:春に景色が揺れて見える現象
春の雲:春に見られる淡い雲
東風:東から吹く春の風
春一番:立春後に初めて吹く南風
風光る:春の日差しを受けた風
春雨:春に降るしとしとした雨
花曇:桜の頃の曇り空
春雷:春に鳴る雷
雪解:雪解けによる水の流れ
水温む:春に温かくなる水
春の海:穏やかに寄せる春の波
山笑ふ:明るく見える春の山
春の野:春の野原
逃水:春に残る雪
春愁:春の気だるさと憂い
春眠:春の心地よい眠り
3. 春の植物と自然の恵み
木の芽:春に芽吹く木々の芽下萌:地中から萌え出る草の芽
若菜:七種粥に入れる春の若草
土筆:筆に似た形で早春に出る胞子茎
蒲公英:黄色や白の頭花と風に舞う絮
菜の花:薹の先端に黄色い十字花を咲かせる越年草
梅:春に咲く香り高い花木
桜:春に咲く代表的な花木
花:桜を指す春の代表的な花
花筏:水面を重なって流れる花びらを筏に見立てこう呼んだ。
柳:春に芽吹く枝垂柳
蕗の薹:萌黄色の花茎と鱗状の葉に包まれた蕗の芽
蕨:拳状に巻いた葉の新芽
桜餅:桜葉で包んだ餡入り餅
草餅:桜葉で包んだ餡入り餅
花菜漬:桜の花の塩漬け
春の筍:地下茎から出る竹の幼芽
菜飯:青菜を混ぜた飯
桃の花:春に咲く淡紅色の五弁花
チューリップ:釣鐘形やコップ形の花を一輪咲かせる球根植物
4. 春の生き物たち
鶯:春に囀る漂鳥囀:春の鳥の繁殖期の鳴き声
燕:春に飛来する夏鳥
鳥帰る:春に北へ帰る渡り鳥
猫の恋:春の猫の発情行動
猫の子:春に生まれる子猫
蛙:春に繁殖する両生類
蝌蚪:春に孵化するおたまじゃくし
地虫穴を出づ:春に穴から出る虫
蝶:春に飛ぶ鱗翅目の昆虫
蜂:春に活動する膜翅目の昆虫
雀の子:春に巣立つ雀の雛
桜鯛:春に産卵する真鯛
蛤:春に食用となる二枚貝
若鮎:春に川へ遡上する鮎の稚魚
蛍烏賊:春に発光する小型の軟体動物
桜貝:桜色の小型の二枚貝
魚島:春の豊漁の海面
鰆:春に旬を迎える海産魚
白魚:春に漁獲される回遊魚
5. 人々の暮らし・行事
卒業:春の学校の休み入学:春に就業する新入社員
遠足:花見のための女性の衣装
花見:桜の花の観賞
雛祭:三月三日の女児の節句
彼岸:春分を中心とした先祖供養の期間
針供養:針を供養する行事
春灯:春の夜の灯火
春闘:春の学年末試験
春炬燵:春に片づけられない炬燵
田打:田植え前の土起こし作業
種蒔:籾種を苗代に蒔く作業
建国記念の日:二月十一日の祝日
踏青:若草の上を歩く春の行楽
汐干狩:浜辺で貝類を採る行楽
春休:春の入学式
新社員:春の学校の特別活動
春の服:春に着る裏地付きの着物
鞦韆:春のぶらんこ遊び
凧:春の凧揚げ
6. 季節の終わり
行く春:終わりに近づく春の季節春惜しむ:過行く春を惜しむこと
夏近し:夏が近づいているころ
夏隣:夏が近づいているころ。
弥生尽:春が尽きる感慨
三月尽:春が尽きる感慨。
暮の春:春の終わりの時期
残花:春の終わりに残る桜
牡丹雪:牡丹の花のように大きな雪。